TCシリーズの特徴3 耐摩耗性・低摩擦性
機能
フッ素樹脂PTFEは、摩擦係数が低く滑りやすい特徴がありスティックスリップが起こりません。
静摩擦係数は、荷重が大きく、温度が高いほど摩擦が高くなります。
それに対してフッ素樹脂PTFEコーティングは、最高使用温度が260℃と高温に高いコーティングです。
フッ素樹脂コーティングしていない場合の問題点
フッ素樹脂コーティングしていない場合の耐摩耗性・低摩擦性の問題点として次のようなことが掲げられます。
- 製品搬送時の停止
- 摩耗による部品の交換
事例とその効果
フッ素樹脂コーティングにより、様々な耐摩耗性・低摩擦性に関して効果・改善が期待出来ます。
スクレーパー

+
材料の詰り防止
搬送停止削減
フィルム・紙ロール

+
滑り性向上
安定供給の維持
ミキサー羽根

+
耐久性向上
交換頻度延長
フッ素樹脂コーティング後のトータルメリット
耐摩耗性・低摩擦性を考慮し、フッ素樹脂コーティングを施工することにより、全体で次のようなメリットを得ることが出来ます。
- 生産性の向上
- 製品の品質向上
- メンテナンスの時間と費用の削減
対応表
非粘着 | 低摩擦 | 耐摩耗 | 耐薬品 | 標準膜厚 | 耐熱温度 | 材質 | |
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TC-112 | ○ | ○ | ◎ | △ | 30µ | 260℃ | PTFE |
TC-122 | ○ | ◎ | ○ | △ | 30µ | 260℃ | PTFE |
TC-122H | ○ | ○ | ◎ | △ | 30µ | 260℃ | PTFE |
TC-613H | ○ | ◎ | ◎◎ | △ | 50µ | 300℃ | 特殊 |